第1章

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     「本」 昨日、恋人に本を勧めた 昔、私が買った本を 引っ越しなどで 本は沢山手放したけれど 何故か売る気になれなかった一冊 私の本棚の中でもジャンル違いで 異質な一冊だった すると彼は、 「これの続編を持っているよ  一巻だけは何故か買わなかったんだ」 そう言って、涙目になりながらとても驚いていた。 作家の名前なんて覚えられない私にとっては 全く意図せず サプライズになったので 有頂天になった 夜がすずしくなったので 二人で本を読もう ジントニックを傍らに置いて 3巻の発売を二人で過ごせるように祈って
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