ある日…

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ある日…

「お風呂沸いたよー、テレビはおしまいね。 父上呼んできて~☆」 「あーい☆」「おでがいく!」「ぼくっ!」     コケ‥ッ‥ 「ぅ‥ぅ‥‥ ア゛ーーーーーー!りぐのばがーーー‥」 「こーら、ふたりとも…ケンカしないの☆」 「かいね‥じぶんれこどんだ…」 「ぁあ~ン?‥‥なんだってェ~?」 「ァ‥てて…」 「父は見てたぞ… リクがカイのことを突き飛ばしたろ?」 「‥‥らって‥」 「だってじゃない! 乱暴する子は父は嫌いだ」 「…ごめんなたい‥」 「父に謝ってもしょうがないだろ?」 「‥ゥゥ‥‥‥かいぃぃ‥ごめんなたい…」 「カイはどうする?」 「‥ん‥いいよ」 「好し♪ じゃ、父とお風呂に入りたい人ぉー☆」 「「あーーーい♪」」 巡視船による2週間の領海警備を終え、自宅で過ごす久しぶりの休日である。 先に産まれた黒髪のリク(陸) プラチナブロンドのカイ(海) 共に2才3ヶ月… フォンの父親としての存在感は確固たるものだった。 「リクとカイはいくつだ?」 「「にしゃーい!」」 「じゃあ、もう赤ちゃんじゃないな。 父のいない間ママンをシッカリ護れたか?」 「まもったー!シュッシュ‥バーン‥びーむっ!」 「わかったわかった‥ハハハ‥」 「かいくんおもらちちてないちゃった‥」 「泣いちゃったか~、そりゃ残念だなぁ‥」 「つよくなるおまじないちて」 …chu ☆ 「あ~!おでもおでもー!」 …chu ♪chu ‥chu ☆ 「おおーい‥あがるぞー☆」 「ハイハーイ、お疲れ様☆ ふたりともプリップリだね♪父上とお風呂、気持ちよかった?」 「「うんっ♪」」 「なぁシエル、この子たちの蒙古斑‥まだ消えないンだな‥‥」 「そうなんだよ、僕も気になってたんだ。 だいぶ薄くなってきてはいるみたいだけど… 背中にこんな広範囲に出てると、やっぱりギョッとするよね‥ 10歳くらいまで残る子もいるらしいよ?」 「そうか‥‥ カイのはサ、なんとなく‥‥シエルの背中の ‥椿姫に‥‥見えなくもない…」 「‥‥‥言われてみれば‥確かに… ☆‥リクは!?     ‥‥‥‥‥環‥‥昇り龍‥‥」 双子の蒙古斑は、ふたりが小学校に上がる頃には、綺麗に消えて無くなったそうである。 §以上…おちまい§
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