師匠との再会

4/4
前へ
/11ページ
次へ
「女神ミルキー、ボクは大丈夫なので、師匠を…」  ハットはミルキーに深々と頭を下げた。ミルキーは止む終えず、ローゼンに回復魔法をかけた。ローゼンが完全に回復したところで思いっ切り蹴り上げた。ローゼンは星となって、夕空へと消え去ったのであった… 「ふんっ、いい気味よっ!」  ミルキーはいきり立ってはいたが、すぐに愛しいハットの元に走り出し抱きかかえる。 「あ、あら…回復しかかってるわ…どーして…」 「女神ミルキー、ありがとう。それにやっぱりお強いんですね。あの師匠が星になりましたよ」 「あら、見ていたの。…もう…はずかしいわ…」 「回復が早いのは祖母の呪いのおかげです。ですからマジックキャンセルもかけたのです」 「でもハット。この呪いってこの先、子孫にも受け継がれるものなのよ。それでいいの?」 「ええ、語り継いでもらうことにしますよ」  ハットは肉体的に回復したのだが、疲れ果てたように眠りに落ちた。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加