XVII Alones = 化身

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品出しをしているとき、キャッという小さな悲鳴が聞こえてきた。 棚から顔を出し、優真はその悲鳴のほうを覗き込んだ。 「トイレ掃除がちょっとテキトウすぎるんじゃないかねー? んん?」 店長が脂肪の塊のような手で女子大生の尻を掴んでいた。 彼女は怖がって身動きができないでいた。 ある程度の基準を満たした美人で、内気な性格。 それが店長の標的であるのは明確だった。 「んん? 全く最近のゆとりはこれだから駄目だなー。教えても仕事ができないんじゃ、もっと他に役に立つことをしてもらうしかないぞぉー」 「……ご、ごめんなさい」 「そこは申し訳ありません、だろぉ? やっぱり、ダメだな。これは教育をしないとなー。ほれ、一緒にトイレに行くぞぉ?」 「え」 「ついてきなさい!」 「やっ……!」 店長は彼女の肩を強引に掴んだ。
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