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品出しをしているとき、キャッという小さな悲鳴が聞こえてきた。
棚から顔を出し、優真はその悲鳴のほうを覗き込んだ。
「トイレ掃除がちょっとテキトウすぎるんじゃないかねー? んん?」
店長が脂肪の塊のような手で女子大生の尻を掴んでいた。
彼女は怖がって身動きができないでいた。
ある程度の基準を満たした美人で、内気な性格。
それが店長の標的であるのは明確だった。
「んん? 全く最近のゆとりはこれだから駄目だなー。教えても仕事ができないんじゃ、もっと他に役に立つことをしてもらうしかないぞぉー」
「……ご、ごめんなさい」
「そこは申し訳ありません、だろぉ? やっぱり、ダメだな。これは教育をしないとなー。ほれ、一緒にトイレに行くぞぉ?」
「え」
「ついてきなさい!」
「やっ……!」
店長は彼女の肩を強引に掴んだ。
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