37人が本棚に入れています
本棚に追加
目が泳ぐ私に、無表情で、
「上司が嫌いでも、辞めんなよ!」
至近距離でそう言うと、顎と唇に触れている手を離した。
「辞めません!失礼します!」
逃げるようにして車を降りて、アパートの二階に上がる階段を走って登っている後ろで、車が発進する音を聞いたが、そのまま振り返らずに部屋に入った。
部屋に入っても、ドキドキが止まらなくて、
「なんなの、今の!」
自分の唇を触れると、山崎に触れられた唇が熱くなっていた。
最初のコメントを投稿しよう!