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「嫌ってるのはお前だろ。早く行け。
帰って風呂入らなきゃ寒くて風邪ひくわ」
山崎を見ると、片手で、シッシッと、あっち行けの仕草をして、面倒臭そうな表情で見られるのが悔しくて、ムキになって顔を見て言い返した。
「私、嫌ってなんかいません!」
「じゃあ、その目は何?」
山崎の手が伸びてきて、顎を掴まれた。
固まっている私に、視線を外さず顔を寄せてきて、至近距離で視線が合わさった。
「その目、俺を嫌いって言ってんだろ?」
顎を捕らえられたまま、その親指で下唇を撫でられて、身体がビクっと跳ねる。
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