第14章

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私もゆっくり体をおこす。   何も言えなかった。   「大切な人を失う前に…   その人のところに、行っておいで。」     「……………。」     何も言えない。 その分、涙が流れる。     「ほら! 自分に正直に、 いけよ。」     「大切な人…         ごめんなさい!!」       私は鞄を掴むと、旬の部屋を飛び出した。         ありがとう…   ありがとう…       さようなら    
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