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―土曜日―
今日がきた。
こぅに最後会ってから、電話やメールはない。
旬と別れてから今まで、心が揺れる事はなかった。
旬がくれた大切なチャンス。
大事にします…
それが私の旬へのせめてもの誠意だった。
こぅが乗る電車の時間が近い。
そろそろ家を出ようとした時。
電話がなった。
「啓子…?
はい、もしもし。」
「ゆん…今日どうするの?」
「…うん…実は…」
私はあの日の事を話した。
「そっか…
旬さん…かわいそうだね。」
「………。」
「ゆん。
旬さんの気持ち…
大切にしなね。
今の気持ちを忘れるなよ!!」
わかってる…
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