第15章

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啓子は電話を切ると、すぐメールboxの送信一覧を開く。           件名   旬さんが、ほんとにゆんを大切に思うなら…………         啓子はそのメールを読み返すと、削除した。   「旬さんは… ゆんにOasisのあの曲聞かせたんだね…   お節介…だったかな…」   夕暮れの空を見上げ、自分が旬にメールした事は正しかったのか、考える。   結果、二人は別れた。   啓子は旬に、 【STOP CRYING YOUR HEART OUT】はゆんの思い出の曲   とだけメールしたのだ。     いいか悪いか…啓子にはわからなかった。 ただこの先、 ゆんが、あの歌のように、 【May your smile... shine on...】 いつまでも笑っていられたら…   自分がした事が正しかった…   そう思う事にした。
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