第15章

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私は駅構内を走る。   長い階段を登りきると…   電車に乗り込もうとする、こぅを見つけた。     「こぅ!!!!」   私は叫んだ。   こぅはゆっくり私の方を振り向く。   目が合うと、たくさん涙がでてきた。   階段を一気に走ったせいで、 足はガクガクし、息も荒い。   それに泣いているから、息を吸うのも難しいい。   そんな私をこぅは見ると、 ニヤニヤしながら、 両手を広げた。     「はぁ…はぁ…     ……イジワル……」   そう呟くと、   こぅに向かって走り出した。
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