touch 330

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慌てまくっている榊さんを放置し、 早足でオフィスに戻る。 「よぉー、遅かったな。大丈夫だったか?」 「尾崎さん、待たせて申し訳ありませんッ」 笑顔を振りまきながら極めて普通に退社し、 それから強引に尾崎さんを飲みに誘って、 延々1時間ほどその件について相談した。 …水口愛利23歳。 人生初の本格的な恋愛中。 自分で言うのも何だが、 人前では強がってみるものの、 好きだからこそ不安になってしまうのだ。
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