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「ああ、もしもし。
ええっ?!いや、そう…うん。実は知ってた。
今からそっちに行くよ。30分以内に着くかな」
否定してくれるのを待っていたのに、
残念ながら羽場は濁すようにこう言う。
「愛利ごめん、まだ整理つかなくて、
全部解決したら改めて説明する。
尾崎さんと付き合うなんて嘘だろ?
お前、そうやって俺を試すのヤメろよ。
…ほら、来い」
両手を開いて私を抱き締めようとするけれど、
私はそれを拒絶した。
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