touch 332

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そしてまた、このタイミングで電話が鳴る。 もちろん羽場のスマホだ。 「確かに愛利を不安にさせたのは悪かった。 そうだな、お前には話しておくべきだったかも」 「な…」 『何を?』と言い切る前に彼は電話に応答し、 その間も左手で私の腕を掴んでいた。 「ああ、悪いけど少し遅れてそっちに着く。 それと俺の彼女も連れて行くよ。 うん、そう、水口愛利さん。うん…じゃあ」 どうやら私はどこかへ連れて行かれるらしい。
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