touch 333
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これを機に、両親と彼氏に妊娠を告げ、 産む方向で頑張っているらしい。 一度だけウチの会社にやって来て、 菓子折りをくれた。 彼女いわく羽場母に渡して欲しいのだと。 「オバさんの言うことも一理あるなと思って。 私、勉強頑張ってみるんだあ。 子供産むから、学校は辞めるけど、 後で高卒認定を受けよっかなって考えてるの」 そう言って去っていく彼女の足取りは、 身重ながらとても軽やかで美しかった。
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