touch 333

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舌を絡めたりしない、 唇が触れる程度のキス。 すぐに離れてしまう子供みたいなキス。 なのに尾崎さんは いつまでも私を抱き締めたままで。 「ごめん、もう二度としないから。 だから今までどおり俺と接してくれよ。 頼むから避けたりしないで」 黙って頷いたけど、 『今までどおり』なんて無理に決まってて。 その熱さに少しずつ何かが溶けていく気がした。
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