touch 333

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取り敢えずトレイを片付けるため給湯室へ戻り、 やるせない思いにしばらく呆然とする。 すると、いつの間に戻ってきたのか 尾崎さんが私を探していたらしく、 おずおずと声を掛けて来た。 「あの…水口さん?いま事務所に誰もいなくて。 俺もまたすぐ外出するから電話番を頼めるかな」 「あ、はいっ。すぐ戻ります、ごめんなさい」 平静を装うつもりが、やっぱり無理で。 それでも悟られぬようにと、 俯いたまま自席へ戻ったのに。 「えっと、何かあった?俺で良ければ聞くよ」
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