touch 334

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「そっか、手を放す気が無いんだな」 「い、いえ。失礼しました。 あの、頭とかは大丈夫ですか?背中だけ?」 『ああ』と尾崎さんが答えたその瞬間、 ガタン、と物音がした。 振り返るとすぐ真後ろに羽場が立っていて、 その表情はどうにも読めない。 羽場は静かにこう言った。 「あのさ、お邪魔して悪いけど、 職場でそういうの、ヤメてくんないかな? 今度やったら処罰の対象とさせて貰うから」 …どうやら思いきり勘違いされたようである。
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