touch 335

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そう思った瞬間、 すぐにその考えは翻されるのだが。 あの打ち上げのときのキスみたく、 羽場はいちいち可能性を消してくれるのだ。 優しくしておいて、 『誰にでも俺はこうだ』と言うし、 熱い目で私を見ていたかと思うと、 その目線をすぐ通りすがりの女性へと向ける。 なんだかもう袋小路で。 彼の言動の1つ1つに反応している自分がいて、 そんな自分に疲れ切っていた。
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