touch 335

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帰りの電車の中でボソボソとそう愚痴ると、 尾崎さんが言い難そうにこう提案した。 「たぶん、今ヨリを戻しても 同じことの繰り返しになるんじゃないか? あのさ、もうこうなったらどっちかに 新しい相手が出来ればイイんだよ」 …よくよく考えればそれは、 尾崎さんの自己アピールだったのかもしれない。 しかし、私の頭の中には ナッちゃんとの約束の方が鮮明に残っていて、 ようやくそれで決心するのだ。
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