そふとたっち-soft touch-3

[亜貴ｓｉｄｅ]

起きて、学校に行って、帰宅して、寝る。

たぶん前半と後半が入れ替わっても、
この日記は成立するだろう。

それほど単調で退屈な生活だった。

「…あんた、緒川さんっつうんだっけ？
気持ち悪いくらい、髪の毛ツヤツヤだな。
ワカメ食べ過ぎじゃないか？」

そう言って隣席の男はガハハと笑う。

「私、パーマとか染めたりとかしたこと無くて。
だからではないでしょうか？