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僕の事、ナルシストだって思っているでしょ?
まぁね、認めるよ。だって僕は実際かっこいいし。
街を歩けばモデル事務所のスカウトマンが当たり前のように僕に声をかけてくる。実生活でもね、あれ?この子かっこいいな-誰だろう?って思ってよく見ると、たいてい写真に写った僕か、鏡の中の僕なんだもん。しょうがないや。
そんなこんなで、ばっちり美形の血は受け継いだわけなんだけど、何を隠そうこの僕はまだ殺人バージンなんだ。
勘違いしないで欲しいんだけど、殺人衝動がなかった訳じゃないよ。
そりゃもう、僕だって若い男。いつでもムラムラのビンビンだ。
綺麗な女の人を見たらそりゃ殺りたいなーって思うよ。けどさ、初めては大事にしたいじゃん。
僕は明日の12時に14歳の誕生日を迎える。
だから明日、14歳になったその瞬間に卒業したいと思います!(パチパチパチ)
すんごく、ロマンチックに殺って素敵な記念日にしようと思うんだ。
だから一生に一度しかない「初めて」を誰に捧げようか、目下思案中なわけ。
だってさ、大人になってもそういう事って忘れないと思うんだ。
初めての相手がゴリラみたいなおじさんで、適当に路地裏で、とかだったらキミだって萎えるでしょ。
さっさと済ませたい、そんなやけっぱちな考えでこのバージンを捨てたくないんだ。
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