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「あの魔王が死んだのは、結果としては自業自得だ。でもな、それを止められなかったのは……お前が弱いからだろ。」
「僕が……弱いから?」
「そうだ。だが、それを覆せる力があれば?」
その言葉を聞いて、勇者はハッとなる。
「そ、そんな力……」
「俺なら与えてやるぞ、どうする?」
力があれば、もう二度と好きな人を失う事はない。
少年は……
「僕に……もっと力を!!」
「いいぜ、あんたに力をやるよ。」
男が少年の頭に手を当てると、黒い光が部屋を包み込んだ。
「せいぜい頑張ってくれよ。そして、あの男を殺ってくれや。」
仮面の下で、男の口がニヤリと歪む。
to be continue
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