0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
2人の関係に段々と変化が訪れてきたのを、シマは見逃さなかった。
何かにつけて、コージがダイチと遊ぶのに、アイリを誘うようになったのだ。
『にゃあ』
おい、最近あのコージとかって奴色気づいてないか?
『ふみゃ?』
コージさんがイロケヅク?なんですか?それ?
鈍いなお前、と言わんばかりにシマがミケに家にやってきているコージの方に視線をうつす。
浩司は愛梨の方を見て、一緒に楽しく色塗りして遊んでいる。
過保護なまでな対応っぷりである。
『みゃあ』
コージさんは、愛梨さんの面倒を一生懸命見ているんですよ。イロヌリも楽しそうですし。
違うな、とシマは鼻を鳴らす。
大地が浩司と外で遊んでくれる時間がへってきて、今日は文句を横で言っていて段々とエスカレートし・・・勢い余って大地は愛梨の頭を叩いてしまった。
『こらっ、大地何してんだ!!』
先に怒ったのはおじいさんではなく、浩司だった。
ものすごい怒りっぷりで、逆に大地が泣きそうになってきている。
それをみていた愛梨が、「浩司お兄ちゃん、もう大丈夫だから」となだめ始め、おじいさんも一生懸命、浩司をなだめている。
浩司が愛梨の手を取って、大地に向かって『これから愛梨を苛めたら俺が許さないからな!!』と言って2階の愛梨の部屋へと向かっていってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!