3.

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でも聞いておきたい……… 「翼さ…俺の事、好きとか?」 「―――――!!!」 みるみる真っ赤になる翼。 でも結構すごいこと告白したよな? 「温もりだけで生きていけるくらい…好き………ってことだろ??」 ―――! 「翼………息しろ。」 ぷはぁーと息を吐き出す翼に笑えてくる。 「くくくくっ…お前、男らしいな。くくっ」 「………ひ!人の一目惚れ!ばっ!ばかにしないで下さいっ!!」 ―――――は? 「お、俺?一目惚れ???」 「ハッッ!!す、すみません! もうストーカー並みで…ハァ…言っちゃった。うぅぅー期待外れの迷惑な後輩なのに………うぅぅ…」 翼は首を俺から反らして静かに泣いている。 「おい、水飲め。脱水してるから。」 はぁー一目惚れって…しかも聞かれていた。 期待外れって大嘘を………。 これがストレスの原因か?まじかよ、繊細すぎるぞ。 俺のどこがそんなに良いんだ? 「翼………すまない。 期待外れってのは嘘だ。」 へ?と俺に振り向く翼は目が真っ赤だ…。 「お前の頑張っている姿に関心したし、成長も楽しみなんだよ。 俺はたった3ヶ月で田舎の美容室を辞めて逃げ出した。カッコ悪すぎて………」 「翠さんは変わらないです! カッコいいです!」 ちょっ…やめてくれ、恥ずかしすぎる。 「いや、お前を知らないふりしたのはそんな昔の俺を思い出したくなかったからだ。辞め方らがひどくてさ。」 「でも続けてるから逃げてません!」 ちょ、まじ!やめろ! 俺だって初めてこんなこと言ってんだ!
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