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「じゃ、よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします!!」
僕はシャンプー台に座って要君に襟が濡れないようにガードとタオルを巻かれる。
うん、苦しくない。
初めはタオルで首しめられたけどね。
シャンプークロスをして手を首に添えられる。
「失礼します、倒します。」
もうシャンプー練習をして1ヶ月。
もうすぐ光さん。相楽光オーナーのチェックだ。
最近は本当に気を引き締めていないとシャンプーされたまま寝てしまう。
たまに指に髪の毛が絡まって引っ張られて起きる事もあるけど……危ない。
僕は寝ないように必死だ。
ただの気持ち良いリラックスタイムではないからね。アドバイスしないと。
シャンプー台から起こされると
‘ピピピピ…’
タイマーが鳴った。
「時間はもう入るね。指ぬきは気を付けてね。またロングのスタッフで練習してみたらいいよ。」
「はいっ!」
「くくくっ。要君、リラックスしてよ。大丈夫だから。」
もうそろそろかな。
ガチャ…来た。
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