3.

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俺はガラッと窓を全開にした。まぁ、鉄格子があるから侵入はされないか… 「完全なる覗きというか…覗きを越えてるな。見学か…きれいにしてるな。キッチン…ん?冷蔵庫、開いてる?」 なんだ?翼、意味不明。 そして俺のスマホが鳴った。 「へいへい。桜、お疲れ。指名入った?」 「あ、いえ。飛び込みですけど翠さん暇すぎて可哀想だからって…やります?」 はぁ?可哀想ってなんだ! 「おいおい、桜よぉ~」 って鉄格子におでこを当ててチラッと横を見た… ん?…………………足? 「おいおいおいおい!桜!!飛び込み客はしない!林か成田! で、光さんに翼のスペアキーどこか聞いて!!!早く!早く!で、俺の予約入れなるな!」 「わかりました。スペアは健さんの部屋の靴箱のキーボックスの中です… 暗証番号が……………」 桜の早すぎる対応に礼を伝えてすぐに健の部屋に戻る。たぶん、話を聞きながらメモして光さんに見せたんだろう。 さすが軍人。 という俺も聞きながら下におりる。 電話を切ってすぐ救急車を呼ぶ。 なんだ?! 倒れてた??死んでる?ピクリともしなかった…いつから………… キーボックスから301のスペアを取り出して、階段3段上がりだ。 焦りすぎるな、冷静に……でも手元が震える。鍵!早く! 開いた!! 「たっ!たすく!!!!」 体を触ると…冷たい………顔は汗をかいて熱い…… 死んではない。急いで体を摩る。 冷たい……なんだ? その後に救急車が着いてタンカーにのせた。俺は翼の財布を掴んで一緒に乗り込む。保険証……あった。 「やないさん!!やないさん!聞こえてますか?聞こえたら手を握ってください!」 「矢内翼さん!!聞こえますか!!」 もう隊員のその声しか聞こえない。 俺はただただ心配するしかなかった。 病院に着いてから光さんには連絡した。 ま、スペアキーの事と店の前で救急車が停まったから少しは把握してるかもしれない。
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