3.

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先生に呼ばれ話を聞く。 「んー。脱水症状が出てますね。…ストレスによる過労です。寝不足も重なったね。 仕事は……あー美容師か。んー。過酷な職業ですね。 今、点滴を打っていますからすぐには回復すると思います。 最近、何か急激にストレスを感じたかな。3日は休ませてほしいです。食事が出来るようになれば安心です。」 「……はい……ストレスか。」 「睡眠をとってのどごしの良いものを食べさせてしっかり休ませる。これに尽きますね。1日入院させてもいいですけど。ま、本人に聞いてみて下さい。」 俺は処置室へ行き、点滴を打たれながら寝ている翼を見つめる。 ―――ストレス。 翼は仕事を続けられるか? 環境は他よりは断然良いと言える。休憩をとるなんて他ではほぼない。 朝から8時9時まで飲まず食わずってのは珍しくもない。 過酷だ。 でもうちは違う。 光さんのこだわりがそうさせてくれている。店の寮に住んで飯も食える。嫌な奴は店にはいない… その環境で……ストレスって。 いや、俺か? 俺が変に気を使わせているのか。 でも辞めるわけにはいかない。健の話を聞いたばかりだ。 俺だって責任ある立場だ。俺が辞めたら健は残るか…ってそんな事で健の責任感を逆手にとることはしたくない。 翼のストレスになりたくないが、辞めるなら翼だ。 田舎でのんびり働くってのは嫌なのか? 俺を見つけてまで会いに来たんだぞ。 それが間違いだった……とか。 あー頭がパンクしそうだ。 翼は俺から離れたいのかもしれない。
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