164人が本棚に入れています
本棚に追加
/256ページ
「翼…よく聞け。
今のお前が働いてる環境は恵まれ過ぎている。それでもストレスだ、過労だってなれば……もうこの道は諦めるべきだ。」
「……………………!」
翼は目を見開いて信じられないと顔で伝えてくる。
「俺のそばにいてストレスを感じるなら辞めるのはお前だ。俺は店の売り上げには貢献してる。辞めるわけにはいかない。」
「翠さんが?辞めるなんてありえません!」
「なら………………」
「でも僕は翠さんから離れたくありません!迷惑でも嫌われても嫌です!」
「ちょっ!嫌ってなんか…………た……すく」
さらに、ボロボロ泣く翼に訳がわからなくなってイラついてくる。
「とにかく辞めませんから!ハァ…ハァ…」
いや、ヒートアップしすぎだ!
水!水飲ませよう…
「いいから、水のめ…「期待外れでもやっぱり離れたくないんです。」
――――――――!!!
な、なんだ、それ…………まさか。
「僕は翠さんのただの後輩です。
勝手に探して見つけて押し掛けて……
ただ、ただ………翠さんがいたら………幸せです。」
「翼………」
「期待外れでも頑張りま………す………
それでも見たくもないならせめて…一度だけ一緒に寝てください。」
………は?
「僕、それだけで生きていきます………
翠さんの温もりだけで生きていけます。」
―――とんだ告白だ。
俺だけの温もりで生きてく?
は?冗談ぶっこいてんじゃねぇー!!
最初のコメントを投稿しよう!