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「参ったな。翠の変化には。」
そう俺が言えば翠はニヤリと笑い
「言っときますけど、手は出してませんからね。なんだかちょっとヒビってて…」
「あはははは!おいおい、宮前翠の台詞かよ!意外と翼は根性あると思うぞ。
何年お前を探したと思ってんだよ。」
「俺の話はいいですって。さ、どうぞ、光さん。」
リラックスしてるな、俺。
まさか初めて話すのが翠とはな。
まぁ、この男は本当に信頼できる。
話したいくらい俺は恐れてるのか。
健が居なくなることを…………。
―――――
俺には二人の幼なじみがいる。
渚と周平。
俺が愛人の子だと噂され虐められた時に助けてくれたのが二人だ。
小学1年から高校まで一緒。
二人は高校から付き合いだした。俺はそれを喜んだ。
もちろん、俺も恋愛をしてきた。
それでも二人のようには長く続かなかった。
俺もいつかは心から愛せる人に出会いたいと思った。
俺はその後、東京に出て美容学生に。
二人は地元で大学生。
それでも俺の学生ヘアショーや就職祝いには来てくれた。
就職1年目で母親が亡くなり落ち込んだが二人がいてくれた。
俺は二人に救われ続けたんだ。
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