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後日、僕と光さんは病院にいた。 田舎の静かな病院だ。 そこには渚さんが目を閉じて寝ていた。 すごく綺麗な横顔だ。 「渚、会いに来たよ。今日は俺の特別な人を連れてきたんだ。 俺、幸せになってもいいよな…。 渚…………」 僕は静かに泣いてしまった。 渚さんは怒るだろうか、喜んでくれるだろうか… 「始めまして。水島健と言います。 僕も幸せに光さんと歩んでいきたいです。」 ―――――。 「健、もう帰ろうか。」 コクンと頷く。 最後に僕は振り返ると………… 渚さ……ん? 今、手が動いた?? 「光さん!待ってください!」 「な…渚?!」 「……かる…………」 すぐに病室は慌ただしくなった。 先生は奇跡か?なんだ?と驚いていた。 渚さんの両親も来て泣いていた。 光さんは安堵していた。 こんな事が起こるなんて…驚いた。
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