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そこへ更に最後の3年目のアシスタント三枝桜(さえぐささくら)が入ってきた。 彼女は…なんていうか… 「おはようございます。光さん。」 光さんにはさすがにしないけど… 「ちょっと。要に翼。シャンプー台汚い。あれで片付けたと思ってたら相当頭いかれてる。」 彼女は真面目でキッチリしている。 僕の代わりにお金を管理できるとしたら桜ちゃんだけど… 「食べたら降りてこい。」 父親が軍人だから?なんか二重人格だ。 営業中はアイドル並みの人気でシャンプー指名が多いけど、中身は50代の軍人だ。 それでも彼氏はバンドマンって結構不思議だけどね…。 要君と翼君は急いで食べてアタフタしている。それを嬉しそうに見ている桜ちゃん… 「桜。今日、俺指名どんくらい?」 「翠さんは12名です。けど、予約の名前をみると昼とれないです。みなさん長くいそうな感じです。」 そう。桜ちゃんはここ1年は翠のアシスタントだ。 「もう少し余裕をもって予約しないと修羅場になります、翠さん。それに光さんと健さんのアシもデビューして私ひとりでは無理です。」 「あーごめんね。桜ちゃん。僕が予約削ってるから翠についてね。光さんはちゃんとデビューした二人にも手伝ってもらうから。」 「ま、もう少しで要と翼がシャンプー出来るようになるしな!それまで俺ものんびりするわ~」 って呑気な光さん…あなたの指名めちゃくちや多いんですけど? 桜ちゃんの青筋は見なかったことにしよう…うん。
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