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「君、俺の事好きなの?ありがとね。」
「あ、はいっ!(翠さんの外国人バージョン)生で見れて光栄です!」
ふふふと笑うウィルさんに翠さんは嫌そうな顔をしている。
「いや、週刊誌がおいかけてくんの。
せっかく蒼井と打ち合わせで待ってたのに、どっかのバカなアイドルが近づいてきてベタベタ触るからさ!ったく!
冗談じゃないっ!」
「パパラッチ…」
「そうだよー。翼だっけ?こわいよ、スクープされたら。面倒だしね!
ま、何があっても俺のファンでいてね!」
翠さんはさっきから無言だ。
「もう!健の部屋真っ暗で開かないし!焦ったよ!そしたら上から足音がしたら翼でね。ありがとう!救世主ちゃん!」
ふふふ…ウィルさんなら普通に話せるけど、翠さんとは心拍数が上がってしまって…。
どれだけ好きすぎなの、僕って。
「健は光さんとこに引っ越しだ。」
「えー!あの二人やっと?長すぎ!」
あ!電話だ!
「蒼井!……そうだよ…もう参ったよ。
今はね、翠と一緒。3階だよ。……そう!健いないんだもんね!うん、うん」
その後事務所社長の蒼井渉さんが部屋にきた。
オーナーの昔からの知り合いらしいけど。
「翼さん、すみません。うちのがご迷惑おかけしまようで。それに翠さんも失礼しました。」
ペコリと頭を下げられる。
うわっ!こ、困ると翠さんの服の裾を掴んでしまった。
「いや、蒼井ちゃんとウィルは落ち着くまでここにいたら?いいよな?翼。お前は俺の部屋に泊まれよ」
「いっ、いいんですか?嬉しい…」
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