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ニヤニヤしているウィルさんと真顔の蒼井さんを残して7階にあがった。
「知らなかったよ……ウィルのファンか?」
「ファンですね。っていっても顔が好きなんですよ。」
「――!顔が…」
「なんだか翠さんの外国人バージョンでウィルさんを見るといつも翠さんの顔を思い出せて………嬉しかったんです、僕。」
―――!!
「じゃ、その俺………」
「ウィルさんには失礼ですが、翠さんを近くで感じたくて見ていたって…本当ばかですよね…」
はぁー言ってしまった!
恥ずかしすぎるけど。でも伝えたい。
僕は翠さんが大好きだって。
でも…………
「翠さんは…僕と…そのしたくない…ですか?」
「は?何が?」
「その………あの……セッ…んっ!」
その瞬間、玄関でキスをされた。
「ちょっ…翼、やめて。
俺、めちゃくちゃ我慢してんの!
お前、初めてだからさ。とにかく幻滅されたくなくて…俺、もう……」
「えぇぇ?あ、翠さんこそやめてくださいっ!僕、翠さんの事、息もできないくらい大好きなのに…エッチしたら安心できます。僕の体、なんもないし。性格も普通だし。見た目も普通な感じです。」
「へ??」
「翠さんみたいな超イケメンのこ、恋人に奇跡的になれたんです。初恋が実ったんです。
幻滅なんて…翠さんになら…全部あげます。」
「た…すく…」
「だから僕のがしたいんです、翠さんと。」
言ってしまった!!!
顔が真っ赤なのは分かる…ゆでダコとはこのことだろうな。はぁー言ったぞ!!
「翼、シャワー浴びておいで…」
優しい翠さんの声に頷いてシャワーを浴びた。翠さんもすぐに浴びて………
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