2/2
前へ
/13ページ
次へ
いきなり、卑猥な言い方だけど、 SEXで膣内射精、俗にいう、「中出し」しなくても、妊娠してしまった友達もいるのに、 妊娠を望んで、毎晩のように何度も子作りに挑んでも、なかなか直ぐには出来ずに、数ヵ月かかった俺たちのように、 妊娠するのって、 一個の卵子と、俺の精子が巡り会って、彼女のお腹に宿ったことは、 本当に奇跡なんだなって思う。 さらに、妊娠してから、 その先の、 無事に出産するまでの期間は、 女性の身体は、本当に大変なんだなって、初めて目にする事ばかりで、戸惑いの連続だった。 無事に出産するまでには、簡単なことじゃないんだなって、 1つの命が誕生すると言うことは、 誰もが簡単に産まれてきたわけじゃないんだなって、 俺は父親になるという実感がわかない状況下で、 でも、日々、彼女は変化していて、 男の俺には、変わってあげられることも、支えになって力になれることも出来なくて、 身体も、心も母となっていく彼女の前では、俺は無力でしかない。 彼女の体調の変化に、もっと気づくべきだったのに、 安定期に入った彼女が、余りにもご機嫌で、 いや、その前が、悪阻ってやつが酷すぎて、本当見ていて辛かったから、 その後の晴れ渡るようなご機嫌な彼女が久々に見れて嬉しくて、 俺は浮かれていたんだ。 彼女が、このあと不安になる想いをすることになるなんて、考えてもいなかった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

260人が本棚に入れています
本棚に追加