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会社の上司に結婚して10年目に、子供を授かったと言う人がいて、 望んでいたら出来なくて、諦めかけたら望んでなくても、できる時は出来るんだって人もいれば、 高校の同級生のように、中出ししなくても出来る奴もいて、 俺たち夫婦が、こんなに望んでいても、なんでなんだろうって、不公平さを感じながらも、 早く妻の笑顔が見たくて、望まれれば張り切って行為に応えた。 むしろ、許可されれば、ベットの上では遠慮なく、俺の気持ちをぶつけて貪って、 妻は、回数が増える度に、 儀式だとか、体育祭の練習みたいだとか、排卵日を伝えるなんて、色気なくて申し訳ないだとか、 そんなことを言って笑っていたけど、 色気なんかなかったら身体は反応しないし、 たいだい、俺がこんなに心も身体も妻に執着してるってことをわかっていない。 仕事で疲れていたって、許されればいつだって身体は反応できるほど、俺もまだまだ現役だって事も、長い付き合いなのにわかっていないようだった。
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