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突然教卓の前にたったと思ったら、バンッと叩き出した。
「これより浩史様による特別授業を行いますっ!」
シーンと静まり返る教室。
先生の真似なのだろうか、何故かどや顔で仁王立ちしている。
「…さ、忘れ物ない?帰ろっか」
玲子は即座に自分の鞄を持ち教室から出ようとした。
そんな玲子に我先にと続く千夏と秀太君。
「ちょっ!玲子さん、マジ勘弁!」
涙が出てないけど、泣きながら必死に呼び止める彼がものすごく可哀想に見えたのは黙っておこう。
「勿体ぶらないで早く言いなさいよ」
「うぅ…ごもっとも…。んんっ!それでは真面目な話に入らせて頂きます」
してもないネクタイを締める形を見ると少しだけ教師っぽく見えた。
少しだけ大人っぽい顔をしてるのに、普段が普段だから勿体なくも感じる。
しっかりしてそうで、全くしっかりしてない、どちらかと言えばチャラいに入ってしまうかもしれない。
「俺の幼馴染みが普段の俺を、高校生活を知りたいそうなんです」
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