2章 血は蜜の味

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・ 「貴様っ…俺がこなかったこの数日間いったい何をした!? 言えっ! 覚悟ぐらいは出来てるんだろうな!? あ!?」 ‥ゴクッ あまりの鋭い剣幕にルナは脅えきっていた グレイはルナを睨み据え強く舌を打つ。 「俺も見くびられたもんだっ…貴様、教会に通い詰めたようだな…」 「──!‥」 グレイの指摘にルナは硬直する そう、ルナはグレイが最後の吸血行為をしたあの日から今日まで藁にもすがる思いで教会に通い聖水で身を清めてもらっていたのだ 「フン‥ その程度で俺を追い払えると思ったか? 我が城にはもう少ししてから連れていくつもりでいたが‥やむを得ん。自由にさせればこしゃくな真似をしでかしてくれる‥」 グレイはルナの腕を強引に掴み取るッ 「──痛っ‥やめ‥!?」 捕まれた腕を振りほどこうとしたルナの目がグレイの手にハッと止まった ルナの手を掴んだグレイの手からは焼けるような匂いと煙が立っている── 「クッ‥なんだ? 驚いたのか?こうなるのを知ってて聖水を身に染み込ませたんじゃないのか? だが‥あいにくだったな‥ お前の通った教会の神父は到底、俺に敵う力を持ち合わせていないらしい。 この程度の力じゃ俺を死滅させるのは無理な話だ‥」
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