2章 血は蜜の味

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・ 「元々は我ら魔物の世界だ‥ 我々からすれば人間なんぞ下等で低俗な生き物でしかあり得ん。 人間なんぞ餌でしかないからな‥ 昔は餌として放牧で飼っていた── 絶滅すれば我らの餌が無くなる‥ そのために捕獲しすぎないようにしてやっていたのに‥‥人間のふてぶてしさ、愚かさには呆れて物も言えん」 「―――!! な、人間を家畜みたいに」 グレイの蔑むような言葉に腹が立ってしまう。 だが、そんなルナにグレイは平然と言って退けた 「家畜みたい? ククッ‥笑わしてくれる! 家畜みたいじゃない‥ 我らからすれば、家畜そのものだ。 さっきから餌だと言っていたつもりだが忘れたか? ‥だからお前は俺の花嫁で永遠の餌だ―― よく、憶えておけ」 「‥!!‥」 グレイの言葉に憤りを憶えながらもルナは反論ができなかった ‥確かに魔物からすれば人間は餌かもしれない‥ 人間だって家畜を餌として育ててるんだから‥でも、もっと言い方がっ‥ 「城につけばお前の聖水の効力も直ぐに消える。 楽しみに待つといい‥ 俺に逆らった罰だ、嫌とゆうほど抱いてやる──」 「…!っ」
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