2章 血は蜜の味

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・ 「じき、旦那様もいらっしゃると思います。 こちらをお召しになってお待ち下さい‥ では、たっぷりとお楽しみ下さいませ」 ──っ!!‥// ルナを部屋まで案内した執事はフフフっと笑みを浮かべ去っていく ルナは渡されたお召し物を広げ真っ赤になっていた ‥誰がこんなものッッ そう思った瞬間ルナの着ていたネグリジェが裂けそのお召し物は躰にまとわりついてくる 「きゃ〰!イヤッッ――!! なにこれっ‥//!?」 ルナは驚きで床に座り込み躰に治まったお召し物を必死でかきむしった ‥はぁっやだ、なにこれ‥//!? こんなのが趣味なの!? 「あいにくだがそれはモーリスの趣味だ‥」 突然背後から響いた声にルナは振り返った 「一人で面白いことをやっていると思えば‥‥ そんなに慌てて脱がずとも俺が脱がしてやる」 「‥///」 モーリスから渡された不思議なスケスケのネグリジェを必死で脱ごうとしていた手を止めルナは全身を隠すように両腕で覆う 「どうせ脱ぐんだ、今更かばってどうする?」 濡れた躰に黒いガウンを纏ったグレイはパチン!と指を鳴らした 「あっ‥まってッッ‥//」
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