2章 血は蜜の味

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・ ルナは自分の躰から離れようとするネグリジェを脱げないように必死で押さえつける その、努力も虚しくスルスルとネグリジェは離れていきルナの躰は全裸になってしまっていた しゃがみ込んだままルナは真っ赤になって大事な部分を隠す ‥恥ずかしいっ‥ 例え相手が魔物でも、目の前にいるのはれっきとした人間の男の姿をしている。 何度となく大事な部分を貪られはしたがそれは単純な吸血行為だけだったためにグレイはルナの下半身以外に触れることはなかった 自分の躰を両腕でかばい恥ずかしさにうつ向くルナをグレイは抱き上げベッドに連れていく 「‥あ!?‥ぁ‥いや‥ お願い‥怖いッッ‥ヤメテ‥」 近づくベッドに怯えルナは必死で懇願する そんなルナをグレイはベッドに乱暴に放り投げた。 ドサッとスプリングで躰が跳ねる。ルナを眺めながらグレイはガウンを脱ぎゆっくりとルナに覆い被さった 怯えるルナを濡れた漆黒の瞳で見つめ、小さな胸をかばうように握り締める手を絡めとり、グレイは深く口付ける 「―――ン‥ッッ‥//‥」 驚くほどの柔らかいキスの感触にルナは目を見開く 冷たく揺らぐ黒い瞳‥ なのに見つめられると熱くなってくるのは何故なの?
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