2章 血は蜜の味

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・ 指をゆっくりと潤みの中に潜り込ませ前後に優しく律動させるとルナは息を切るように喘ぎ始める そして、さっきほどグレイ自身を翻弄したように、熱い中に収まったグレイの指をグイグイと中に引き込むように肉壁で締め付けていた 「──‥っ‥」 グレイは指でそれを感じとると苦しげな表情を浮かべる ‥何故だ──ッ?! 動悸が早まり息が上がる‥ ‥あり得ない──‥ この俺がこんな小娘に興奮を覚えるなんて──! 体の奥から‥ 心の奥から溢れて出る欲にグレイは戸惑う‥ 確かに感じる‥ この娘に対しての欲を‥ 食欲ではなく、性に対しての欲を‥ グレイははっきりと感じていた… 欲しい… この娘が──ッ この娘の血ではなく、 この娘の躰が‥‥‥ あんなに飢えていた筈なのに、今は食の欲よりも性の欲を満たしたい── 喉の渇きより躰の渇きを満たしたい ‥ふ‥驚いたものだ… この娘は極上の鮮血だけでなく── 至高の快楽までもを俺に与えると言うのか? ‥永く生きてはみるものだな… グレイはルナを見つめ不敵に笑う。
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