2章 血は蜜の味

25/26
前へ
/26ページ
次へ
・ 「‥はっ‥っ」 グレイは押し寄せる快楽に身を任せる 「‥ッッ‥くっ──」 ‥ジュブグチュ 「あっ‥ダメ‥‥んっ‥」 「はぁッッ‥何がダメだ‥そんなに淫らに悶えといて‥」 「‥っあンン‥ハァ‥ッッ‥も‥」 ぐちゅグチュ‥ジュブジュプ 「くッッ‥はぁ‥‥っ‥」 「‥ぁ‥あ‥あ‥ァァアッッ──!」 ビクッ‥ 「くっッッ!!」 ルナの躰が痙攣すると同時に激しく波打つ肉壁がグレイの猛る欲望を締め付ける 初めての快楽── 生き血を啜らずして始めてグレイは満足と言うものを味わっていた。 食欲を満たさずに満足を得られるとは‥‥‥ こいつは厄介だ‥ 下手をすると食事をすることまで忘れて餓死してしまう。 グレイは吸血行為をする余裕まで無くした自分に焦りを覚える。 「‥きゃっ!!」 そしてグレイは果てたまま朦朧としているルナを抱き起こし首筋に突然、噛みついた 「っ──!‥ん‥ぁ」 ねっとりとチョコレートのような食感に熟成された一級品のワインの味わい‥ 先程の苦味が嘘のように消えグレイの腹を見る間に満たしていく──
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

177人が本棚に入れています
本棚に追加