2章 血は蜜の味

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 足を掴むグレイに怯えたルナは拒むように躰を硬直させた。そして、赤く彩る瞳に見据えられ、急に全身の力が抜けていく。ルナはくたりとベッドに倒れ込んでいた。 「この俺を相手に力で抗えると思ったか?言っただろう……抵抗するだけ無駄だと…」 「…ううっ……」 (や、だ…躰に力…が…全然入ら…な…い…っ)  全身が気だるくぐったりとなってしまう。グレイは魔術師(マジシャン)のように指先を宙で遊ばせた。するとルナの足がゆっくりと開いていく。 「い、やっ…お願いっ…」  力の抜けた声で抵抗することしか出来ない。下着は勝手に脱げていき、露になったルナの秘部は再び、赤く芳醇なワインの香りを強く漂わせる。  グレイは流れ出すそれを見てごくりと生唾を飲んだ。 「相変わらずいい香りを漂わせるな…昨夜よりも多く溢れている…」 ──チュルッ 「んんっ…あ…っ…」 (──!っ…あ、やだまたっ…)  昨夜と同じ行為に及びグレイは柔らかなその粘膜に唇を付けて吸い付く。 「あっ!──な!?…やっ…」  ルナの躰がびくりと跳ねた。唇で吸い付かれた途端、躰の中に生温かい感触の何かが押し込まれていた。 ──グチュ…グニュッ…  それは、熱い中を練るように動き回る。 「はっ…あん…っ」 (やっ…なにこれっ)
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