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「あ、あ、──っ…」
激しい快楽に飲まれながら、乱れた呼吸で肩を上下に揺らすルナの熱い部分から、グレイは長い舌をゆっくり抜くと、粘りを伴った赤い美酒がルナの熱い秘口からトロトロと流れ出した。
──ピチャ
グレイは再びその部分に舌を這わせる。
「んんっ──」
「……さっきよりも官能的な香りがする…そのうえ味わいにも深みが増している」
滴る極上の赤ワインの感想を語り、ルナのヒクヒクと痙攣している肉芽にグレイは軽く吸い付いた。
一瞬、痺れるような甘い疼きに声が漏れる。ピンク色に染まった頬を撫で、熱で潤んだ瞳を見つめるとグレイは魅惑的な微笑を浮かべた。
そしてバリトンの掠れた声音を耳元で響かせる。
「お前の血を味わうのも楽しいが……早く俺のこの躰で淫らな女にしてみたいものだ」
ふっ…、と口端に笑みを浮かべる。
「明日はベッドの周りには何も転がしておくなよ。何をやっても無駄だからな」
グレイは放心状態のルナの頬をあやすようにぺちぺちと軽く叩く。そして、不敵な笑みを浮かべ全身を黒いマントで覆い、一瞬のうちに姿を消し去った。
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