7 coffee

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 翌日は六時半に喫茶店に寄った。  伊月さんの姿はなく、琉斗の迎えに行っているとのことだった。 「どうじゃトキ、仕事は」  まだ営業中だが、客は少ないのでマスターは食器を拭きながら、時々僕に話を振った。 「ボチボチ。可もなく不可もなく」 「転職は?」 「んー、するにしても、すぐにはしないから。まだ保留してる」  窓際の席にティーカップとコーヒーカップが残っている。  わりとさっきまで、あの老夫婦がいたようだ。 「……マスター、伊月さんいつもと変わりなかった?」 「いつも通り元気やったけど? なんかあったんか?」 「いや、あー……風邪引いたっぽかったから」 「そんな話聞いてないけどな。じゃけど、あの子無理するとこあるけんな、気ィ付けといてやらんといかんな」   伊月さんと琉斗が戻ってきた。  しかし、あからさまに琉斗が暗い。   伊月さんも珍しくムスッとしていた。
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