MUGENの月

6/10
前へ
/10ページ
次へ
 僕はまえを見た。  月影が時間の残骸を意味していることを、僕らは見つめる。  月の世界は時を吐き捨てる場所だったと知ると、僕の思うことも、ナツミの思うことも、同じだった。  後には戻れない。  よく見ると、あたりは、大きいのや、小さいのや、ねじ曲げられた時計が、あたり一面に浮かんでいた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加