第2章

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ついでだから化粧をしてしまおうと まず、コンシーラーとファンデで 男が付けた印を隠す。 サービス業たるもの、 お客様を不愉快にさせるような ことは誰もが知っているであろう、 御法度なのだ。 世の中、いろんな人がいる中で 例えキスマークでも そういったことを連想させるものであって ましてや、フロアチーフのあたしが… それをわかってやったのか わからないけれど あの男は…。 なるべくナチュラルメイクにして 化粧を終わらせると 時刻は8時10分 9時半からはフロアミーティングの為 バッグに荷物をつめて ロングのカールがかった髪の毛を 高い位置でポニーテールにし、 少し余裕をもって家を出た
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