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情事を終えると、
春都さんは スッと立ち上がり
冷蔵庫からミネラルウォーターを出して
喉を鳴らしながら、それを飲む。
口から少しだけ零れた
水滴が、彼の顎を伝って
喉の方へ流れていく…
それを手の甲をつかって
拭い取っているのが
とても色っぽくて――――
「どうして不倫なんだろう」とか
「奥さんはどんな人なんだろう」とか
思いながら、その姿に見惚れていると
『飲む?』
そう言われて、あたしは頷く。
そして春都さんは、もう一度
口の中に水を含むと…
…そのまま、重なった唇。
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