239人が本棚に入れています
本棚に追加
口移しで入ってくる水を
躊躇うことなく…飲み込む。
カラカラに乾いた喉に
潤いが戻ると、
離れる…春都さんの唇。
そして近くに置いてある
スマホに手を伸ばす
今の時刻は午前2時すぎ…
今日も少ししか寝れないなぁと
思いながら、床に散らばる
下着を拾い上げて身に付け、
ブラウスのボタンを締めていると
上半身裸の春都さんが近づいてきて
『みのりはさ、俺なんかでいいの?』
そう聞いてきた。
…いや、俺なんかでいいの?って
貴方があたしを離してくれないんじゃない
なんて思うけれど…
結局は自分の“意志の弱さ”
あたしが春都さんから
離れられずに一緒に居るだけ。
辛いとわかっていながらも
断れずに承諾してしまった、この関係。
最初のコメントを投稿しよう!