第2章

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口移しで入ってくる水を 躊躇うことなく…飲み込む。 カラカラに乾いた喉に 潤いが戻ると、 離れる…春都さんの唇。 そして近くに置いてある スマホに手を伸ばす 今の時刻は午前2時すぎ… 今日も少ししか寝れないなぁと 思いながら、床に散らばる 下着を拾い上げて身に付け、 ブラウスのボタンを締めていると 上半身裸の春都さんが近づいてきて 『みのりはさ、俺なんかでいいの?』 そう聞いてきた。 …いや、俺なんかでいいの?って 貴方があたしを離してくれないんじゃない なんて思うけれど… 結局は自分の“意志の弱さ” あたしが春都さんから 離れられずに一緒に居るだけ。 辛いとわかっていながらも 断れずに承諾してしまった、この関係。
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