第2章

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それにしても珍しい。 今まで付き合ってきて そんなこと一度も言われたこと なかったのに… 今更になって、 あたしが三十路にもなるから 将来性を心配してくれてるとか? だったらあの時… 結婚すると言った時に あたしとの関係を終わらせていれば あたしは、5年もの間 この男の“愛人”として いなくて済んだのに… もし、あの時別れていたら 別の人と結婚して子供もできて 今頃、幸せな家庭に 恵まれていたたかもしれないのに。 今更何よ…なんて思いながら 少しイラッとしたので 『貴方じゃ嫌だと言ったら?』 皮肉たっぷりに返事をする
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